ストロボとカラーフィルターでパッとしない写真を物理的になんとかする

そのまま撮るとぱっとしない感じになる状況において、撮影のその場でどうするかについて書きます。

パッとしない(と思った)写真

まずパッとしないな〜〜〜って感じに(僕が)なる写真を1枚示して、パッとしないな〜〜〜って思う理由をいくつか示します。

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90mm, F4, SS 1/1600, ISO100, WB昼光, ストロボ発光無し

パッとしないな〜〜〜って思う理由としては

  • 空が白飛びしないようにシャッタースピードを上げて露出を落としたら、ドールに露出が合わない(手前が暗い。)
  • それでも空が白飛び気味で、全体的に色味に乏しい
  • ドールのお顔が暗い。(一番つらい・・・。)

これらは後処理でも解決できるような気がします。例えば、例に出した写真のように中間くらいの露出で撮影しておき、現像では丁寧にマスクをかけて、明るさや色味をいじるとかすれば良いような気がしますね。
普通の人が突然やろうとしても多分無理なので、撮影のその場で物理的に解決します。

本当に解きたい問題が何かを考える。

パッとしないな〜〜〜って感じになる理由から、写真をどうしたいのか考えてみます。
最初の写真に対して、修正を入れたい部分を①、②と領域を区切ってみます。

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そして①、②の部分をどうしたいか、というと

  1. 空をド派手にオレンジとか赤色にしたい。
  2. ドールの周りを明るくしたい。ただし風景の露出はそのままか、落とす方向にしか動かさない。

という感じです。この2つの問題を解けば、大体パッとしないな〜〜〜って感じになる原因が取り除けそうな感じがしてきた。
答えは大体見えていて、色温度を補正して、ストロボをドールに向けて焚くだけです。しかし、何も考えずに実行してもうまくいかないので、うまくいくような方法を説明します。

②の問題を解決するために、色温度高く補正する

最初に出した写真はホワイトバランス(WB)を昼光設定=5500Kにして撮影したものです。WB=5500K設定に対して空がやや赤く映っているので、空間の色温度は昼光色よりは低い状態になっています。
この状態から空の色をオレンジ、または赤く描写したいとすると、カメラ内のWBは高くなるように、例えば10000Kなど爆上げする方に補正し、赤方向に色かぶり補正をかけます。試しにLightroomでやってみます。

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めちゃくちゃ赤くなりましたね・・・。
基準の色温度を高く、色かぶり補正を強くかけて修正した写真では、ドールさんまで赤くなってしまいました。
明らかに裏目に出たような感じになってしまったのですが、次に示す方法でドールの周りだけ色をもとに戻します。

①の問題を解決するために、カラーフィルターを入れたストロボを照射する


この状態から昼光色のストロボ光をドールにそのまま当てても、赤いものは赤いまま明るくなるので、どうしようもないです。
できればもうちょっと自然な肌色を再現したいと思うのが親心だと思います。

カメラの設定によって(この記事ではLRでやりましたが)写真の基準となる色温度を10000Kとしたので、それよりも低い色温度の光で照らされている物体はオレンジ色に見えます。なので、ドールを高い色温度の光で照らせばドールの周りは白色に近づきます。

昼光色が出て来るストロボを使って、さらに高い色温度の光で照らすには、カラーフィルターを使います。
カラーフィルターとはストロボの発光部に付ける色付きのフィルムのことです。本当はどの程度色温度が補正されるか書いてあるフィルムを買った方が良いと思うんですが、入手性といろんな色のフィルターが入ってるって点でAmazonで売ってるパチモンくさいやつをおすすめします。


今回は色温度が高い(=青系)かつ緑っぽい感じのフィルターを選んでストロボに付けます。それと、今まで特に言及していませんが、光を広げるために適宜良い感じのソフトボックスを使うと良いと思います。今回はSMDV SPEEDBOX 50を使いました。GODOXの3000円で買えるソフトボックスでも全く問題無いと思います。SMDV高いしね・・・。

SMDV ディフューザー SPEEDBOX-50 クリップオンタイプ スピードライト用 036367

SMDV ディフューザー SPEEDBOX-50 クリップオンタイプ スピードライト用 036367


ストロボのセッティング例、というか光の当て方ですが、ドールのお顔および全身を明るくしたいので写真の外の左側から当ててやります。

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ここまでやってあげると、Lightroom色温度を高い方にバーを動かしても、ドール自体はそこまで赤くならずに済みます。
最後に、できあがった写真を示します。
ストロボを同調させるために、絞りとISOをいじってしまいました。(本当は絞りは弄ったらダメです。)

色温度は赤くなっちゃった写真と同じです。
それ以外は色々いじっており、全体の露出を最初に示した写真よりも落としています。全体の露出は落ちていますが、ストロボを焚いたのでドールの周りは以前より明るく、青緑色のフィルターの効果でドールの周りの赤みが軽減されているような気がします。あ、あと気分的に3度くらい傾けた。
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90mm, F8, SS 1/250, ISO50


最後に縦に並べて比較してみましょう。
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