コミケのお礼など

めっちゃ間空いたな・・・。
冬コミの告知とか一切しなかったけど、ドールと風景の写真集と長時間露光で撮った写真をまとめた本をリリースしました。
長時間露光の本は20冊くらい余ったので、次回以降のイベントでも継続的に売ります。冬コミくらいで捌けたら良いかな・・・。

今回は初めてオリジナル雑貨というジャンルでスペースを出したんですけど、人来ないね・・・、同人ソフトよりも参加者の母数が少なそうだなという感じ。
事前の宣伝が盛り上がっていたりしていて景気が良さそうな感じでも、会場では100〜200部くらいらしいと聞いたので、今回は40冊くらい刷ってみてどんなもんか様子見ということにしてみました。これはけっこう良い判断で、14時くらいに大体売り切りました。
会場で購入して頂いた皆様、本当にありがとうございます。

ちなみに、1冊500円で写真集を頒布していましたが、原価は600円でした。紙が高い。


コミケのお礼だけだと久しぶりの記事としては短いので、この記事ではドールのライティングするときに考えていることをダンプしておきます。



環境光に加えてストロボでのライティングを加える場合は、以下いくつかの目的に集約されると思います。

  1. 環境光にストロボを加えて、被写体の全身または一部分の露出を上げて強調する
  2. 被写体に環境光とは異なる色温度の光を当て、ホワイトバランスをずらす
  3. 環境に対して光を加えることで、写真に奥行きや方向を付ける。

まあまだいくつか思いつきそうですが、普段よくやるのはここらへんです。一つだけでやることはなく、いくつかの合わせ技になることも多いです。環境光がないとか、非常に遠いためにストロボのみでのライティングが必要になる場面はこの記事のスコープには入れません。
それらは物撮りの教本を見たほうが、ちゃんとしたライティングが組めるようになると思います。

全体的に言えることですが、現場でストロボワークを頑張らなくてもPhotoshopLightroomのフィルターを駆使することで、それっぽい光を作ることは可能です。ドール撮影において段階フィルターなどではなく現場でライティングする意味は、物理的にありえない光を作らないようにするというのが一番でかいです。


まず1。
どちらも135mm, F2, 1/40, ISO 100で、RAWをそのままJPGにしたものです。右の写真は、被写体に向かって右からストロボを炊いています。

f:id:Xray:20180120105413j:plain:h600 f:id:Xray:20180120105419j:plain:h600

被写体と主な光源、カメラの位置関係は下図のような感じです。
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この場所では、被写体に向かって右に大きな窓がありそこから採光できていますが、直接太陽が入ってきているわけではないです。このような場所では、ドールにはどこからも光が当たっていない(ように見える)ので、左側の写真は被写体が暗く(環境光と同じような露出に)なります。これは視覚の心理学的にはあまり良くなくて、写真を見ている人からすると、どこに注目するべきかよくわからないので、画面内を均一に見ていくはずです。撮影者としては、ドールの写真を撮ったからにはドールの周りをよく見てほしいので、まあなんとかしましょうということになります。したがってこの写真では、写真に注目して欲しい領域を作るべく、ストロボを炊いて(あるいは段階フィルターで)ドール周辺の露出を上げています。
段階フィルターではおそらく上手く影が作れないので、やはり現場でのライティングは必要そうです。



もう1パターン。
被写体の前方上に大きな窓があり、それが床や壁に後方上空から当たって反射した光が回っている状況です。これはもう環境光だけで撮影しても普通に良いっぽい感じですが、構図的には画面右上にあるバカ明るい場所に目が行きやすいので、手前を明るくしてなんとかごまかしたい感じです。
下の2枚の写真は、左はライティングはしているけどストロボのパワーが足りてないパターン、右はそこからちょっとパワーを上げたパターンです。

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ざっくりした配置図は以下。(右上の明るい場所を光源ぽく書いていますが、実際ここからの光は直接当たってません)




次に2。
これは背景の色あいを強調したい時に使います。例えば、空をより青く(または黄色く)したい時に写真全体のホワイトバランスを変更すると、ドールの肌の色までひっぱられて青く(または黄色く)なってしまい、非常に不自然な感じになります。


以下の写真では、1/2 CTO (5500K -> 3800K)のオレンジフィルタを入れたストロボをドールに当てて色温度を落としておき、写真全体のホワイトバランスを4500kに設定しています。
写真全体を低い色温度でバランスする意図としては、夜明け前の雪って青く見えて欲しいなあといったところです。お肌はちょっと青いけど、時間帯を考えるとギリギリセーフって感じですかね・・・。
この写真のストロボ等のセッティングはほぼ自明なので図は載せません。手前から1灯です。
ちなみに、雪にバランスしようとすると、ホワイトバランスの値は7500Kになります。




最後に3。
これはもうやる意味ある?みたいに思う時がほとんどなんですけど、太陽が沈みかけていたりするときに、クリップオンストロボで強引に太陽を作ったりします。
なぜそんなことをするかというと、太陽が沈みかけている時間は手持ちでも余裕で写真が撮れるほど明るいのですが、太陽が遮蔽物に隠されて直接届かなくなるので、影がなくなります。太陽や影は人間が方向や奥行きを感じる助けになるものなので、これらがないと構図を工夫して奥行きを作る必要が出てきます。ここまでの内容は僕が奥行きがない写真が苦手であるということに基づいているので、奥行きがない状態でもうまく写真が撮れる人にはあまり関係がありません。

さて、屋外で撮影していると必ずしも自由な構図が取れるわけではないので、じゃあストロボを背景において光らせて太陽を作り、強引に奥行きを作ればよいか、というのがこのタイプのライティングです。
以下の2枚の写真は、どちらかがストロボを使って太陽っぽいものを作った写真です。(ライトスタンドは後処理で消去してあります)
あえてどちらがどうとは書かないでおきます。